英語は、ネイティブスピーカーみたいに速く話したい!、でもできない、という英会話学習者の方に朗報です。
英語は早く話す必要はありません。ゆっくり話しましょう!
Youtubeなどの動画で、流暢に速いスピードで英語を話す日本人やバイリンガルをみて、「あー、あんな風に話してみたいなぁ」と焦ってませんか?
私の経験上、焦って、背伸びして英語を速く話そうとすればするほど、話せなくなります。
なぜでしょうか?
それでは、「ゆっくり英語を話すメリット」を深掘りしていきますね。
英語はゆっくり話すべき!?速く話す必要はなし
はっきり言いますが、ネイティブを真似して、英語を早く話す必要は全くありません。
もちろん、速く正確に話せるなら、それに越したことはありません。
ただ、これからスピーキング力をあげていこうと考えている初中級レベルの英語学習者は、断然ゆっくり話すことをオススメします。
それでは、ゆっくり話すべき理由と、ゆっくり話すメリットを私自身の経験をふまえて説明していきますね。
ゆっくり話すことでリラックスできる
ゆっくり話すべきという一番の理由は、リラックスできるからです。
英語を話すとき、一番重要なのはリラックスすることです。
とにもかくにもリラックス。
心身ともにリラックスした状態で話すと、不思議と言葉が出てきます。
反対に、緊張して焦って、あー何を話そうかなぁ、どんな質問をされるかなぁ、とドキドキしていると、言葉がなかなか口から出てこなくなります。
私たちの母国語である日本語でさえ、大勢の前で話す時は緊張して、どもったり、つっかえたりしませんか?
第二言語である英語で話すなら、なおさらです。
ゆっくり話すことで緊張せずにリラックスが続き、その結果、考えながらも単語やフレーズが出てくるようになります。
もう一度言いますが、考えながら話して全然大丈夫なのです。
ネイティブスピーカーと話していると、当然ながら私たちからすると彼らは速いスピードで話します。
なかには弾丸のようなスピードで話す人もいて、圧倒されてしまうこともあります。
ただ、そんな彼らに合わせるように速いスピードで返答をする必要はない、ということです。
速く話そうとすればするほど伝わらない
英語を速く話そうとする人は、日本語の感覚で英語を話していることが多いです。
実はある研究結果によると、日本語は英語よりも速い言語だと言われています。
日本語は1音節に対する情報密度が低く、音節が単純(母音、母音と子音)なので、相手に情報を伝えようとすると、どうしても早口になります。
そして、その感覚で英語を話そうとすると(英語の音を日本語の音に変えて)、どうしても早口で聞き取りにくくなってしまうのです。
もちろん完璧な英語の発音やイントネーション、リズム、ストレスの置き方が出来ていれば早口でも問題ありませんが、日本語を話す時と同じ話し方で早口で話すと相手はお手上げです。
英語と日本語の話し方の違いについてはこちらの記事を参考にしてください。
丁寧に話すと聞く方も聞きやすい
とにかく、ゆっくり丁寧に話すと相手も聞き取りやすいです。
それは、話すときに、アクセントや発音、リズムやイントネーションを意識しながら話せるからです。
慣れないうちに速く話そうとすると、この部分がおざなりになってしまい、結果相手に何回も聞き直されてしまって撃沈、ということになりかねません。
結局、会話というのはコミュニケーションであり、相手に自分の言うことが伝わらなければ意味がありません。
速く話せたからといって、相手に伝わらなければ本末転倒なのです。
だから、とくに初中級レベルのうちは、ゆっくり丁寧に話すことを心がけてください。
格好つけようとすると格好悪くなる
英語が少しづつ上達してきたと感じると、ネイティブスピーカーを真似して、カッコよく話したいと思うのは人の常です。
僕もそうでした。
でも、そうやって格好つけて、You know?とかactuallyとか無駄に連発して、肝心なところが言えなくて、という経験は山ほどあります。(笑)
これハッキリ言って、格好悪いです。
日常英会話ならともかく、仕事やビジネスで英語を使う場合には、コミュニケーションがより重要になってきます。
そうした場面では、ゆっくり相手に伝わるように話さないと交渉や伝言ができなくなりますので注意してください。
とにかく、能力以上の自分を見せようとして格好つけて無理に早口でしゃべると、周りからみると余計に格好悪く見えてしまうのでやめたほうがいいです。
いずれは自然にスピードアップしていくから心配なし!
とはいったものの、ずっとゆっくりのままじゃ上達した感がない!とおっしゃる方もいるでしょう。
でもご安心ください!
発音やリズムやイントネーション、発声方法を意識しながら、ゆっくり丁寧に話し続けていると、そのうち慣れてきて自然に話すスピードは上がっていきます。
もちろんその時は、日本語の話し方からは脱却して英語本来の話し方になっているので、早口でも聞きやすくなっているはずです。
そのレベルになるまでは、「相手に伝わりやすい英語を話すこと」に注力してください。
あとがき
英会話を勉強している人の目標といえば、「ペラペラ話せること」ではないでしょうか。
そもそも、このペラペラってどういう意味なのでしょう?
ペラペラ=流暢だとしましょうか。
流暢を辞書で引くとこんな説明が書かれてあります。
言葉が滑らかに出てよどみないこと。また、そのさま。
滑らかに出てよどみないこと、とありますが、速いとはどこにも書いてありません。
そう、ペラペラ話せる=速く話すとは次元が違うものなのです。
ペラペラ話せることがいいかどうかは別として、相手に伝わる英語を話すことを目指すなら、まずはゆっくり話しましょう。